デザインはきれい。写真もおしゃれで、世界観もいい。
それなのに、申し込みが来ない。
「見た目は悪くないはずなのに、何がダメなんだろう」
LP(ランディングページ:広告などから最初にたどり着く、申し込みのための1枚のページ)の反応がないとき、こんなふうに悩む方は少なくありません。
この記事では、私が実際に関わった「きれいなのに予約がゼロだったLP」の例をもとに、反応がない原因と、見直したいことをお話しします。
きれいなのに、予約がゼロだったLP
以前、あるパーソナルジムのLPのご相談をいただきました。広告は出しているのに、LPからの予約がゼロという状態でした。
ページを見て、まず思ったのは「きれいだな」ということです。通っている方の約7割は40〜50代の女性。その方たちが見たら、きっと「素敵」「雰囲気が良さそう」と感じる。そんな世界観で、丁寧に仕上がっていました。
ただ、よく読んでみると、気になる点がありました。
「ここに通ったら、自分がどうなれるのか」が、ページを読んでもはっきり伝わってこなかったのです。
最初の画面にあったのは、「軽やかに、豊かな毎日を」というような言葉でした。響きはきれいです。でも、これを読んで「私のことだ」「通ってみたい」と思えるかというと、少し難しい。何をしてくれる場所なのかが、伝わってこないからです。
LPの反応がない原因は「どうなれるか」が見えないこと
ここで思い出してほしいのが、新聞の折込チラシに入っている通販の広告です。
にぎやかで、雰囲気は好みが分かれると思います。それでも、多くのチラシには「このチラシを見たあなたに、どうしてほしいか」がはっきり書かれています。何が手に入るのか、今なら何がお得なのか、どこに電話すればいいのか。読んだ人が迷わないようにできているのです。
きれいさと、申し込みたくなるかどうかは、別のものです。
見た目が整っていても、「使ったあと、自分がどうなれるのか」が伝わらなければ、人は申し込みません。反対に、見た目が多少好みでなくても、「これは自分に必要だ」と思えれば、人は動きます。
LPの反応がないとき、まず疑ってほしいのは、デザインのきれいさよりも、この「どうなれるか」が見えているかどうかです。「おしゃれなLPなのに売れない」「LPに申し込みがない」という悩みの多くは、ここにつながっています。
名前が知られていないうちは、雰囲気だけでは伝わりにくい
よく知られている大手ブランドの広告では、雰囲気や、素材・技術の名前を前に出した見せ方を目にすることがあります。それでも「良さそう」と感じてもらえるのは、そのブランドへの信頼や、すでにファンがいるからです。「あのブランドが言うなら」という土台があるので、細かい説明がなくても伝わります。
一方、まだ名前を知られていない会社やお店の場合は、その土台がありません。同じように雰囲気や素材の話だけをしても、読む人にとっては「それで、私はどうなるの?」となってしまいます。
だからこそ、ブランドの力にまだ頼れないうちは、「使ったあと、どうなれるのか」をきちんと見せることが大切です。これは大手が間違っているという話ではなく、立っている場所の違いです。
反応がないLPで見直したい2つのこと
では、具体的にどこを見直せばいいのか。私がまず確かめるのは、次の2つです。
1. 使ったあとの変化が、具体的に、目に入る大きさで書かれているか
「豊かな毎日」「自分らしく」のような言葉は、きれいですが、人によって思い浮かべるものが違います。
- どんな悩みがある人のためのものか
- 使ったあと(通ったあと)、何がどう変わるのか
これを、ページを開いてすぐに目に入る場所に、具体的な言葉で書きます。小さな文字で下のほうに書いてあるだけでは、読まれる前に閉じられてしまいます。
なお、健康や美容に関わるサービスでは、効果をうたう表現にルールがあります。変化を見せるときは、言いすぎにならないよう、根拠のある範囲で書くことも大切です。
2. 「それなら試してみたい」と思える申し込みの条件があるか
いきなり「入会してください」「購入してください」と言われても、初めての人にはハードルが高いものです。
- 初回だけのお試し価格がある
- 無料の体験や相談から始められる
- 人数や期間が限られている
このように、「それなら一度試してみようかな」と思える入り口があると、申し込みの一歩が軽くなります。
ただし、人数や期間の限定は、本当に限られている場合だけにしてください。実際には限定でないのに「残りわずか」と書くと、読む人の信頼を失いますし、表示のルールに触れるおそれもあります。
ジムのLPで実際に変えたこと
先ほどのパーソナルジムでは、最初の画面を次のように変えました。
- 伝えることを絞った:いろいろなトレーニングができることではなく、マシンピラティスに絞りました
- 悩みと変化を具体的にした:「姿勢が良くなる」ではなく「反り腰・猫背を改善」と書きました
- 不安を先にほどいた:「運動が苦手でも大丈夫!」と入れて、ついていけるかの心配に先に答えました
- 試しやすい入り口を足した:月ごと・5名様限定で、通常5,500円の体験を無料にしました(姿勢診断と初回カウンセリング付き)
あわせて、予約ボタンも見直しました。広告の出し方には、私は手を入れていません。
その結果、変更後2週間で新規予約が8件入りました。言葉と申し込みの条件を一緒に変えたので、どちらがどれだけ効いたかは分けられません。それでも、「ここに通うと、こうなれる」と「それなら試してみたい」がそろったことで、反応が変わりました。すべてのページで同じ結果になるとは限りませんが、伝わり方が変わるだけで、反応が変わることがあります。
ページ全体を作り直したわけではありません。最初の画面を中心に見直しました。最初の画面の見直し方については、ファーストビュー改善だけでも反応は変わるでもくわしくお話ししています。
まとめ
LPの反応がないとき、原因はデザインのきれいさではないことがよくあります。
- 「使ったあと、自分がどうなれるか」が見えているか
- 「それなら試してみたい」と思える入り口があるか
この2つが伝わっていないと、どれだけ世界観が素敵でも、申し込みにはつながりにくくなります。反対に、ここが伝わるようになれば、きれいなページのままでも反応が変わることがあります。
反応が薄いと感じたら、まずはご自身のページを、初めて見る人の目で読み直してみてください。
「まずは最初の画面の言葉だけ見直したい」というご相談も承っています。
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